Q1:文系出身や30代以上の社会人からでも国家試験に合格できますか?
A1:十分に合格可能です。入試のハードルは理系科目が少なく設定されている学校も多く、養成校に入学してから解剖学や運動学を一から学ぶ環境が整っています。ただし、文系・社会人出身者は物理や生物の基礎知識で苦戦しやすいため、初年度の基礎医学講義に人一倍の時間を割く覚悟が必要です。
Q2:理学療法士と作業療法士のダブルライセンスを取得するメリットはありますか?
A2:どちらかの資格を取得した後に他方の養成校に通う場合、重複する基礎科目の免除が受けられる特例があります。しかし、臨床現場では「PTとして雇用されるか、OTとして雇用されるか」のいずれか一方の枠で働くことが大半であり、2つの資格を同時に活かして報酬が倍増する仕組みにはなっていません。数年間の時間と数百万円の学費を追加投資する対価としては、特定の臨床領域を極める専門理学療法士の認定取得や、独立開業に繋がるスキルの習得に投資する方が合理的と言えます。
Q3:AIやリハビリロボットが普及すると理学療法士の仕事は奪われますか?
A3:AIや歩行アシストロボットの導入は急速に進んでいますが、仕事を奪うというよりは「業務の負担軽減とデータ分析の補助ツール」として共存していく見通しが濃厚です。個々の患者の微細な筋緊張の偏りを用手的に感知する触診や、患者の恐怖心を取り除いて一歩を踏み出させる心理的な動機づけは、機械には代替できない理学療法士固有の職人技です。テクノロジーを使いこなす側の療法士にとっては、むしろ強力な武器となります。