名曲グリーンスリーブスの真相!歌詞の怖い意味とヘンリー8世伝説

名曲グリーンスリーブスの真相!歌詞の怖い意味とヘンリー8世伝説

名曲グリーンスリーブスの真相!歌詞の怖い意味とヘンリー8世伝説にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

グリーンスリーブスをめぐる最もドラマチックな俗説が、イングランド国王ヘンリー8世(1491〜1547年)が自ら作詞・作曲したという伝説です。ヘンリー8世といえば、後に王妃となり断頭台の露と消えたアン・ブーリンに熱烈な求婚を繰り広げたことで知られます。彼女の気を引くためにこの切ない恋歌を捧げたという物語は、歴史ファンを惹きつけてやみません。

ヘンリー8世自身が優れたリュート奏者であり、『Pastime with Good Company(良き友との気晴らし)』などの楽曲を残した本物の音楽家肌だったことも、この伝説に信憑性を与えてきました。

しかし、近年の音楽学的研究ではこの王室起源説はほぼ否定されています。グリーンスリーブスの根幹をなす「パッサメッツォ・アンティコ」や「ロマネスカ」といったイタリア由来の和音進行や作曲スタイルは、ヘンリー8世が世を去った16世紀後半のエリザベス1世治世下にイングランドへ伝来・定着した形式だからです。後世の人々が、冷淡だったアン・ブーリンと執着するヘンリー8世の悲恋劇を重ね合わせ、伝説として仕立て上げたと見るのが正確です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。