事件の発生を防ぐ機会が複数回あったにもかかわらず最悪の結果を招いたとして、警視庁三鷹警察署の初動対応には厳しい批判が集まりました。
事件当日の午前中、鈴木さんは両親とともに三鷹署を訪れ、ストーカー被害と付きまといの実態を詳細に相談していました。警察は被害届を受理する手続きを進め、加害者の男の携帯電話へ直接警告の電話をかけました。しかし、男は電話に出ず、警察は留守番電話に「警察に来るように」とメッセージを残すにとどまりました。
この対応が、結果として男を激昂させ、凶行の引き金を引く決定打となってしまいました。当時すでに男は鈴木さん宅の近辺に潜伏し、刃物を所持して待ち構えていました。警察からの接触を知った男は自暴自棄となり、相談からわずか数時間後、帰宅した鈴木さんを襲撃したのです。身辺の安全確保や緊急配備が講じられないまま加害者へ不用意に接触した点、危険性の評価が甘かった点について、捜査機関の危機管理体制が厳しく問われる結果となりました。