鈴木みのるは実はいい人?凶悪ヒールの素顔と神対応の真相に迫る

鈴木みのるは実はいい人?凶悪ヒールの素顔と神対応の真相に迫る

鈴木みのるは実はいい人?凶悪ヒールの素顔と神対応の真相に迫るの背景について、専門知識を基に徹底解説します。

新日本プロレスをはじめ、パンクラス、全日本プロレス、プロレスリング・ノア、そして米国のAEWに至るまで、国内外の主要マットを暴れ回ってきた鈴木みのる。彼が標榜する「世界一性格の悪い男」というフレーズは、プロレス界における最高峰のブランドギミックとして定着しています。しかし、業界内外をくまなく取材すると、彼を「本物の悪人」と呼ぶ関係者は皆無に等しく、むしろ「義理と人情に厚い本物のプロ」と評する声が圧倒的多数を占めます。

彼が「実はいい人」と断言される最大の根拠は、主に3つの明確な事実に裏打ちされています。第1に、オフィシャルショップ「パイルドライバー原宿」で見せる飾らない神対応と、ファン一人ひとりに対する誠実な接客態度。第2に、若手育成現場において見せる、厳しい指導の裏にある深い愛情と安全面への配慮。そして第3に、頸髄完全損傷の大怪我を負った盟友・高山善廣を救うために見せた、涙の記者会見と終わりのない支援活動です。

リング上の恐怖支配と真逆のギャップに潜むプロの美学

リング上の彼は、観客を平然と睨みつけ、パイプ椅子で叩きのめし、セコンドの若手(ヤングライオン)に強烈な張り手を食らわせます。しかし、長年プロレスの現場を記録してきたベテランカメラマンや取材陣は、その行動の計算され尽くした精緻さを指摘します。技を受ける相手のコンディションや受け身の角度をミリ単位で見極め、重大な事故を決して起こさない受けの技術とレスリングの基礎基本が徹底されているのです。

自身の自著やロングインタビューにおいて、鈴木みのるは「プロレスラーは客に媚びを売る商売じゃない。日常の鬱屈を吹き飛ばす非日常の毒であれ」という趣旨の哲学を度々語っています。つまり、リング上での残虐行為は観客を日常から解放するための徹底的なプロの演技設計(ペルソナ)であり、素顔の彼が持つ誠実さと繊細さこそが、その高いプロ意識を根底から支えているのです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。