プランター栽培の成否の8割は、植え付け初期の環境構築で決まります。特に気温の推移と連動する植え付けタイミングは極めてシビアです。ブロッコリー苗の植え付け時期は、温暖地・暖地において「8月下旬から9月中旬」の秋植えが最も推奨されます。春植え(3月中旬〜4月上旬)も可能ですが、初夏に向けて気温が上昇すると害虫被害が爆発的に増え、蕾が開花しやすくなるため難易度が上がります。秋植えであれば、害虫の活動が弱まる晩秋から初冬にかけてじっくり花蕾を太らせることができます。
苗選びでは、本葉が5〜6枚程度ついており、茎が太く節間が詰まった、病斑や害虫の痕跡がない濃い緑色の個体を選び出します。双葉が残っており、成長点(中心の芽)がしっかりしている苗が優良な証拠です。
続いて重要なのがブロッコリー栽培の土作りと肥料の設計です。ブロッコリーは弱酸性から中性(pH6.0〜6.5)の土壌を好みます。市販の野菜用培養土を使用する場合は、すでに元肥が配合されているためそのまま使用できますが、初期生育を促すためにリン酸分と微量要素がバランスよく含まれた元肥を適量混ぜ込むと初期の根張りが格段に向上します。
なお、過去にキャベツ、白菜、大根、カリフラワーなどを育てた土をそのまま再利用することは厳禁です。アブラナ科特有の病原菌(根こぶ病など)が残存し、生育不良に陥るリスクが高まります。ブロッコリー連作障害の防ぎ方としては、最低でもアブラナ科の作物を2〜3年間栽培していない新しい土を使用するか、リサイクル土壌を太陽熱消毒・土壌改良材で徹底再生させてから使用することが不可欠です。