ネット掲示板やコミュニティで頻繁に語られる「流産後は妊娠しやすい」という言説。この噂の背景には、いくつかの生理学的要因が存在します。
妊娠から流産にかけて、母体内では絨毛性ゴナドトロピン(hCG)やエストロゲン、プロゲステロンなどの血中濃度が急激に変化します。この一連の変動により、一時的に子宮や卵巣周囲の血流が増加することや、視床下部・下垂体のリバウンド現象によって流産後の排卵再開時期に力強い卵胞発育が促されることが「授かりやすさ」の理由として推測されています。
ただし、注意すべきは流産後の基礎体温変化の乱れです。体内にhCGホルモンが残存している間は排卵検査薬が偽陽性を示したり、基礎体温が高温期と低温期の二相に分かれず無排卵月経となったりすることがあります。焦ってタイミングを取ろうとすると、かえって排卵日の特定が困難になるため、基礎体温表が再びきれいな二相性を取り戻すのを見守ることが賢明です。