1980年代後半から1990年代にかけてのダイエーの象徴といえば、プロ野球球団「福岡ダイエーホークス」の発足と福岡ドームの建設だった。球団の買収とドームを中心とした複合都市開発は、ダイエーブランドの認知度を全国区へと押し上げた。
熱狂的なファンに支えられ、王貞治監督のもとで念願の日本一に輝いた瞬間は、間違いなく一族の栄華の頂点だった。だがその裏で、球団経営や巨大施設の維持費は本業の経営圧迫に拍車をかけていた。華々しいプロスポーツの成功と、足元で膨らむ膨大な負債のコントラストは、帝国の崩壊前夜を象徴していた。