体調の回復とともに、ファンを歓喜させているのがメディアへの継続的な露出だ。NHK BSのサッカー特集やDAZNのハイライト番組などで見せる歯に衣着せぬ鋭い語り口は健在である。現代のハイプレスやデータ偏重の戦術論に対し、「足元の技術とイマジネーションがなければ客は呼べん」と言い切る姿勢に、胸をすく思いがするファンは少なくない。
戦術ボードの上だけでは決して表現できない「ピッチ上の駆け引き」を、独特の広島弁を交えて解説する姿は貴重な財産だ。流行に流されず、本質だけを突く言葉の重み。長年トップレベルで戦い抜いた者だけが持つリアリズムが、画面越しにビンビンと伝わってくる。