破壊的な牙をむく一方で、潮の満ち引きは人類に無尽蔵のクリーンエネルギーをもたらす。2026年、日本を含む世界各地で「潮流発電」の実用化プロジェクトが本格的な商業化フェーズに突入した。
風力や太陽光発電と異なり、潮の満ち引きは天候に左右されず、天体軌道に基づいて数年先まで極めて高い精度で予測できる。この「予測可能性の高さ」こそが、潮流発電の最大の強みだ。長崎県五島列島沖や津軽海峡、さらには英国のスコットランド沖など、潮流が激しい海域には巨大な水中タービンが設置され、海底から安定した電力を陸上へ送り届けている。
海洋技術の進化により、従来の課題だった塩害や海水によるタービン腐食への耐性も格段に向上した。2026年のエネルギー転換期において、海の脈動を活用したこの技術は、ベースロード電源としての期待を一身に集めている。