「足跡をつけずにストーリーズを見たい」というニーズは根強く存在する。ネット上にはさまざまな回避策が流通しているが、それらには技術的な限界とリスクが伴う。
外部閲覧ウェブサイトの仕組みと潜在的セキュリティリスク
ログインなしでインスタグラムの公開アカウントを閲覧できると主張するウェブサイトが存在する。これらのツールは、独自に開発されたウェブスクレイピング技術やインスタグラムの公開APIを経由して情報を取得している。
確かに、こうしたサイト経由でストーリーズを視聴した場合、自身のアカウントでログインしていないため足跡が残ることは構造上あり得ない。しかし、ジャーナリスティックな視点から警告せざるを得ないのは、セキュリティ上のリスクだ。
「無料の閲覧ツールを提供するWebサイトの多くは、広告収入や不正なトラッキングコードの埋め込みによって収益化を図っている。安易にアクセスすることは、フィッシング詐欺やマルウェア感染のリスクを高める結果となる。」
プライバシーを守るために外部サービスを利用した結果、デバイスのセキュリティを脅かす事態に陥っては本末転倒だ。
サブアカウント(裏アカ)運用における自動同期の罠
「相手にバレない別のアカウント(サブアカウント)を作成して閲覧する」という手法も一般的だ。しかし、ここにも予期せぬトラブルの種が潜んでいる。
インスタグラムアプリは、スマートフォン本体の連絡先(電話番号やメールアドレス)との同期を強く推奨してくる。アカウント作成時にうっかり連絡先同期を許可してしまうと、「おすすめユーザー」として知人の画面に自分のサブアカウントが提示されてしまう。
アカウント名やアイコン画像を推測されにくいものにしていても、アルゴリズムの強力な紐付け機能によって身元が発覚するケースは後を絶たない。完全な匿名性を保つには、連絡先同期のオフ、Facebook連携の解除、メールアドレスの独立管理が不可欠だ。