高速バス「桜島号」の運行体制には、全国的にも珍しい特徴があります。それは、西日本鉄道(西鉄バス)、JR九州バス、南国交通、鹿児島交通という九州を代表する有力バス事業者4社による共同運行体制が敷かれている点です。
かつて九州自動車道が部分開通だった時代、福岡〜鹿児島間のバス移動には一般道経由を含め6時間以上を要していました。しかし、高速道路網の延伸整備とともに所要時間は段階的に短縮され、現在では基山・久留米・八女・人吉などの主要停留所を経由しつつ、約4時間30分〜4時間50分で博多と鹿児島中央を結んでいます。
この4社共同運行体制により、朝6時台の始発便から夕方・夜間の最終便、さらには深夜発の夜行便に至るまで、1日十数往復の高頻度ダイヤが維持されています。万が一の車両トラブルや天候急変時にも、各社が連携して迅速な代替輸送やダイヤ調整を行える組織力こそが、利用者に長年の安心感を与えている最大の要因です。