高校シーンにおいて火花を散らすのが、伝統を誇る鹿児島実業高等学校陸上競技部と、凄まじい勢いで台頭してきた鹿児島城西高等学校のライバル関係だ。両校の鍔迫り合いは、単なる勝敗を超えて育成思想の全面衝突という様相を呈している。
鹿児島実業高等学校陸上競技部が培ってきたのは、極限状態でも絶対に崩れない強固な精神性と、泥臭く粘り抜く伝統の集団走力だ。タフなロードや悪条件のレースで真価を発揮するその勝負強さは、全国の舞台でも圧倒的な存在感を放つ。対する鹿児島城西高等学校は、バイオメカニクスや個別最適化されたリカバリープログラムを先駆的に取り入れ、短期間で選手の潜在能力を爆発させるモダンなスタイルで急伸した。全国高等学校総合体育大会陸上競技大会(インターハイ)の出場枠を懸けた県予選は、全国トップレベルの緊張感と熱量に包まれており、このハイレベルな切磋琢磨こそが鹿児島全体の競技力を底上げしている。