鹿児島県内の私立中高一貫校市場において、鹿児島修学館の偏差値は特異な位置づけにあります。大手模試(日能研・四谷大塚・九州地元模試等)の統計データを分析すると、鹿児島修学館の中学校受験における偏差値は概ね48〜52前後、高校入試段階ではコース別に52〜58前後で推移しています。
ラ・サールのような超難関進学校や、県立の旗艦校である鶴丸・甲南とは競合の土俵が本質的に異なります。単なるペーパーテストの数値を競うのではなく、「思考力重視の適性検査」や「英語運用能力」を問う選抜枠が拡充されているのが特徴です。鹿児島修学館の入試倍率は、一般入試で1.2〜1.6倍程度と極端な高倍率ではないものの、定員規模がコンパクトであるため、油断は禁物な水準を維持しています。
「偏差値だけを見れば中堅校に見えるが、入試問題の記述量と面接での自己表現力への要求水準は極めて高い」。地元大手進学塾の進路指導担当者はこのように指摘します。知識の詰め込み量ではなく、自らの考えを論理的に言語化できる素養があるかどうかが、合否を分ける決定打となっています。