実際に経歴を偽って入社した人物が辿る結末は、想像以上に過酷です。人事担当者や現場関係者への取材から浮かび上がった生々しい実態を紹介します。
外資系IT企業の人事総務マネージャーは次のように証言します。「ハイスキルを謳って入社した中途採用者が、初月のプロジェクトで基礎的な設計書すら作成できず、不審に思って前職調査を行ったところ、職歴と担当フェーズの重大な詐称が判明しました。即座に懲戒解雇とし、就業規則に則り退職金の全額不支給および試用期間中の給与返還を求める法的手続きを取りました」。
また、大手掲示板やSNS上でも、「学歴詐称が発覚して会社を追われ、離職票の退職理由に『重責解雇』と記載されたため再就職活動が完全に詰んだ」「同僚にいつバレるか毎日怯えながら過ごす精神的苦痛は地獄だった」といった当事者の告白が散見されます。一度でも懲戒解雇の履歴がつくと、その後の転職活動において「前職の退職理由」を偽ることもできず、キャリアの再構築は極めて困難になります。