気温が30度を超える真夏であっても、履歴書写真における「クールビズ(ノーネクタイ・半袖シャツ)」の適用は大きな落とし穴を孕んでいます。夏のクールビズ撮影の注意点として認識すべき鉄則は、「どれほど猛暑であっても、撮影時はジャケットを羽織り、男性はネクタイを締める」ということです。
採用担当者が手にする履歴書は、数ヶ月後の秋や冬、あるいは翌年の採用プロセスを通じて閲覧され続けます。真冬の役員面接の場に、半袖ノーカーラーシャツの写真が貼られた履歴書が回ってきた場合、採用側に強烈な季節外れの違和感を植え付けることになります。
汗だくの状態で撮影スタジオや写真機に入り、そのままシャッターを切る行為も厳禁です。顔のテカリや首筋の汗染み、湿気でうねった髪の毛は、画像処理でも完全には隠しきれません。撮影の際は必ず冷房の効いた空間で15分〜20分程度呼吸を整え、携帯用の汗拭きシートやあぶらとり紙で肌コンディションをリセットしてからジャケットを羽織る段取りを徹底してください。
また、転職活動における履歴書写真マナー特有のポイントとして、新卒時のリクルートスーツの流用問題が挙げられます。20代後半以降の求職者が、ペラペラの薄手リクルートスーツを着て撮影すると、頼りなさやキャリアの未熟さを想起させてしまいます。中途採用では、自分の年齢と相応のポジションに見合った、上質な生地感と仕立てのビジネススーツを用意することが不可欠です。