実際の採用現場や転職活動経験者の生の声を集めると、写真に対する意識の差が如実に浮き彫りになります。
都内のIT企業で人事責任者を務める30代男性は、取材に対して次のように証言しています。「面接で話してみると優秀な方でも、履歴書の写真がTシャツ姿だったり、薄暗い部屋で自撮りされたものだったりすると、社内稟議の段階で役員から『基本的なマナーに難があるのではないか』と突っ込まれ、書類選考の段階で見送りになるケースが実際にあります。服装を整えることは、自分の優秀さを証明する以前の『最低限の入場券』なのです」。
一方で、大手転職エージェントを利用して異業種転職を果たした40代女性の体験談も示唆に富んでいます。「最初は以前撮影した古いスピード写真を使っていましたが、書類通過率が2割程度と低迷していました。アドバイザーの助言を受けてプロの写真スタジオでスーツを新調して撮影し直したところ、書類通過率が6割以上に跳ね上がりました。写真ひとつでこれほど企業の反応が変わるのかと痛感しました」。
このように、写真にかけるわずかなコストと手間の差が、選考結果に大きなレバレッジをもたらす現実は否定できません。