メディア露出が多く、知性派としてのイメージが定着しているがゆえに、ネット上には根拠の薄い噂や誇張された情報が一人歩きした時期がありました。代表的な2つの噂について、事実関係を精査します。
1. 「慶應義塾大学医学部への内定」という報道の真相
高校在学中、一部の女性週刊誌やネットニュースで「芦田愛菜が慶應大学医学部に内定した」との報道が相次ぎました。慶應女子高校から医学部への内部推薦枠は学内でもわずか数名という極めて狭き門です。そのため世間では「やはり異次元の天才だ」と大きな話題になりました。
しかし、実際に彼女が進学したのは法学部政治学科でした。そもそもなぜ医学部説が浮上したのかといえば、中学生時代のインタビューで「病理医という職業に興味がある」「医学の道にも関心がある」と発言したことが発端でした。メディアがこの過去の発言と彼女の優秀さを短絡的に結びつけ、先走った報道を展開したのが実情です。本人は高校生活の中で法学・政治学への関心を深め、主体的な選択として政治学科を選んでいます。
2. 「IQ180のギフテッド」という俗説の真偽
もうひとつ頻繁に検索されるのが「芦田愛菜のIQは180あるのではないか」という言説です。これに関しては、公式な知能検査の数値が公表された事実は一度もありません。IQ180という数値は人口の0.01%未満に属する極端な天才児のスコアであり、ネットユーザーが彼女の驚異的な記憶力や明晰な受け答えから勝手に連想した都市伝説に過ぎません。
彼女の能力の根底にあるのは、後天的な学習習慣と読書体験によって培われた「結晶性知能(経験や学習によって獲得される知能)」の高さです。天才というラベルで片付けることは、彼女自身が幼少期から積み上げてきた膨大な努力のプロセスを見落とすことにつながります。