彼の本名は佐藤貴信(さとう・たかのぶ)。織田信長のように強い信念を持ち、誇り高く生きてほしいという父の熱い思いから命名された。幼少期にまず打ち込んだのは空手だった。厳格な父の熱血指導のもと、全国大会で準優勝を果たすまでに成長したが、判定勝ちという曖昧さに納得がいかず、「勝敗が誰の目にも明らかな世界で戦いたい」と相撲への転身を決意する。
そこから始まったのは、親子二人三脚による壮絶な相撲漬けの日々だった。食生活も肉体改造の一環として徹底管理され、1日2リットルの牛乳と大量の白米、肉類を身体に流し込んだ。胃が悲鳴を上げても喰らいつき、身体を巨大化させていった。この徹底した英才教育と「負けたらすべて終わり」という極限の勝負感が、プロ相撲界を揺るがす怪物を生み出した。