SNSのアルゴリズムは、ユーザーの不安や怒り、好奇心を刺激する情報を優先的に表示するように設計されている。この仕組みが、事件に関する不確かな情報をさらに増幅させた。一度「自衛隊」「銃乱射」といったワードに関心を示すと、ユーザーのタイムラインは関連する投稿で埋め尽くされる。
結果として、人々は偏った情報空間に閉じ込められ、客観的な事実が見えなくなる。メディアリテラシーの重要性が叫ばれて久しいが、感情を揺さぶるコンテンツの濁流を前に、個人の理性はあまりにも無力だ。私たちは、プラットフォームが作り出す歪んだ現実を、自らの意志で選択していると錯覚させられているに過ぎない。