現地でワッフルを語る際、決して混同してはならないのが「ふたつのスタイル」だ。日本で広く親しまれているのは、発酵生地にシャリッとしたパールシュガーを練り込んで丸く焼き上げるリエージュワッフルである。重量感があり、持ち歩きながら片手で頬張るストリートフードの代名詞だ。
一方で、長方形の美しい格子柄が特徴のブリュッセル風は全く異なる。生地は軽やかなメレンゲやイーストで膨らませ、表面はパリッと香ばしく、中は驚くほど軽い。粉糖や生クリーム、フレッシュなフルーツを贅沢にトッピングし、ナイフとフォークでいただく。この対照的な二大潮流こそが、ベルギーの奥深いワッフル文化を支える柱なのだ。