麻雀界最高峰の舞台である「Mリーグ」において、2018年10月の開幕から2026年シーズンに至るまで、公式戦での天和は一度も出現していません。数千半荘に及ぶ熱戦が繰り広げられていますが、33万分の1という確率の壁は厚く、いまだ誰もその奇跡を引き当てていません。
しかし、過去のプロ公式対局や televised match(テレビ放送対局)に目を向けると、歴史に刻まれた伝説の瞬間が存在します。
・モンド杯での月江駿プロによる天和(2009年):
CS放送「MONDO TV」の麻雀プロリーグ第10回モンド名人戦において、月江駿プロが放った天和は、高画質な公式映像として記録された最も有名な事例の一つです。親番で配牌を取り終え、静かに牌を倒した瞬間の解説陣の絶叫と静まり返る対局室の緊張感は、麻雀動画史に残る名場面として現在も語り継がれています。
・最高位戦や最強戦での地和伝説:
地和に目を向けると、日本プロ麻雀連盟の佐々木寿人プロが「麻雀最強戦」の舞台で第1ツモでアガりきったシーンや、土田浩翔プロが公式タイトル戦で見せた地和など、トッププロによる神がかり的なアガリが幾度か映像として記録されています。
放送対局でこうした配牌アガリが炸裂した際、対局者全員が一瞬何が起きたか理解できず、手牌を二度見・三度見してしまうリアルなリアクションこそ、天和・地和という役が持つ圧倒的な異常性を物語っています。