自民党内の力学が大きく変容した現在、麻生太郎氏は党最高顧問という立場にありながら、実質的な最高実力者として君臨しています。首相経験者としての知見と、総裁選や内閣改造のたびに発揮される冷徹な権力闘争の勘は、現政権にとっても無視できない決定的な重みを持っています。
自民党内で多くの派閥が解散・形骸化を余儀なくされるなか、麻生氏が率いる志公会(麻生派)は、強固な結束力を維持してきました。政策集団としての体裁を整えつつ、所属議員への支援や統制を緩めない姿勢は、数々の政治危機を乗り越えてきた麻生氏ならではのリアリズムです。
外交面でもその存在感は健在で、米国の政界要人や台湾高官との独自パイプを駆使した独自の「重鎮外交」を展開。単なる名誉職に収まることなく、2026年の日本政治の舵取りに直接的な影響を及ぼし続けています。