ブリジット・マクロン(旧姓トロニョー)は、1953年4月13日、フランス北部ソンム県のアミアンで誕生しました。2026年の誕生日で73歳を迎えます。一方のエマニュエル・マクロンは1977年12月生まれの48歳であり、2人の間には24歳8ヶ月の年齢差が存在します。
この年齢差は、奇しくもアメリカのドナルド・トランプ夫妻と同じ幅ですが、妻が年上というジェンダーの構図が逆転している点において、伝統的な家父長観が色濃く残る国際政治の舞台で特異な視線を集めてきました。
夫人の実家は、アミアンで1872年から続く老舗ショコラティエ「ジャン・トロニョー(Jean Trogneux)」です。地元名物のマカロン・ダミアン(アーモンドペーストを使った伝統菓子)で財を成した名家であり、6人兄弟の末っ子としてブルジョワジーの恵まれた環境で育ちました。文学と演劇に深い情熱を注いだ彼女は、教員資格を取得後、プロテスタント系私立校などを経て、イエズス会系の名門私立高校「ラ・プロヴィダンス」でフランス語(国語)およびラテン語の教鞭を執ることになります。
エリゼ宮(フランス大統領府)に入って以降、彼女は法律上の公的地位こそ持たないものの、マクロン大統領が策定した「透明性憲章」のもとで公式な活動費とスタッフを公開し、いじめ問題の根絶や障がい者支援、若者のメンタルヘルス対策に注力してきました。権力の座にあっても夫に直言できる「唯一無二のアドバイザー」として、大統領の政策判断に静かな影響を与え続けています。