慢性膵炎とは?背中の痛み・治らない理由と2026年最新治療・予後

慢性膵炎とは?背中の痛み・治らない理由と2026年最新治療・予後

慢性膵炎とは?背中の痛み・治らない理由と2026年最新治療・予後の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

慢性膵炎とは、膵臓の中で持続的な炎症が繰り返されることで、正常な膵組織(腺房細胞やランゲルハンス島)が破壊され、線維組織へと置き換わって硬くなる(線維化)病態を指します。膵臓が持つ「食べ物を消化する酵素を分泌する外分泌機能」と「インスリンなどを分泌して血糖を調節する内分泌機能」の両方が徐々に低下していきます。

患者が最初に疑問を抱きやすいのが「急性膵炎」との決定的な違いです。臨床現場における急性膵炎と慢性膵炎の違いは、「組織の可逆性(元に戻るかどうか)」にあります。

急性膵炎は、何らかの引き金で活性化した膵酵素が自己の膵臓を急速に消化してしまう突発的な炎症です。激甚な腹痛を伴い重症化すると生命に関わりますが、適切な急性期治療によって炎症が鎮静化すれば、基本的に膵臓の組織や機能は元の正常な状態へ完全に回復(可逆的)します。

これに対し、慢性膵炎は何年もの歳月をかけて炎症が燻り続け、膵臓の組織構造そのものが破壊されていきます。一度線維化して瘢痕(傷跡)となった組織は、現在の医学でも元の柔らかい正常組織へ再生させることができません。この「非可逆的な機能低下」こそが、慢性膵炎という疾患の根幹にある特徴です。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。