日頃から愛猫の体をチェックしていると、睾丸の見た目に明らかな異変が生じるケースがあります。これらは単なる個体差ではなく、放置すれば命に関わる重篤な疾患のサインである可能性が高いため、以下の症状には警戒が必要です。
1. 左右差と急激な腫れ(猫 睾丸 腫れ 片方 / 左右差 病気)
正常なオスの睾丸はほぼ左右対称の大きさです。しかし、「猫 睾丸 腫れ 片方」が生じていたり明らかな左右差が確認できる場合、精巣炎、外傷による血腫、あるいは精巣腫瘍が疑われます。猫の精巣腫瘍の発生率は犬に比べると低いとされていますが、高齢の未去勢オスでは悪性リンパ腫やセルトリ細胞腫などのリスクがゼロではありません。熱感を伴っていたり、触れようとすると激痛から威嚇する場合は急性炎症を起こしているサインです。
2. 色の変化や色素沈着(猫 睾丸 黒い 原因)
被毛をかき分けた際、陰嚢の皮膚が黒っぽく見えることがあります。猫 睾丸 黒い 原因の多くは、加齢や紫外線、摩擦によって生じる無害なメラニン色素の沈着です。特にキジトラや黒白ハチワレなどの被毛パターンを持つ猫では自然な生理現象としてよく見られます。しかし、表面がジュクジュクと湿っている、皮膚がカサついてフケが出ている、あるいは急激に黒い隆起(しこり)が広がってきた場合は、メラノーマ(悪性黒色腫)や後述の重度な皮膚疾患を疑う必要があります。
3. 皮膚炎と激しい痒み(猫 陰嚢皮膚炎 かゆみ)
睾丸の周りをしきりに舐め回し、毛が抜けて赤くただれている場合は猫 陰嚢皮膚炎 かゆみを発症しているサインです。下痢や尿汚れの付着、ノミ・ダニなどの外部寄生虫、アレルギー反応、ストレスによる過剰グルーミングが引き金となります。猫の舌はヤスリ状の糸状乳頭で覆われているため、一度気にして舐め始めると瞬く間に皮膚組織が破壊され、細菌による二次感染を引き起こします。
4. 片方しか降りてこない異常(猫 停留精巣 潜伏睾丸)
生後半年を過ぎても陰嚢内に精巣が1つしかない、あるいは両方とも触れない場合、猫 停留精巣(潜伏睾丸)と診断されます。精巣が陰嚢まで下降せず、お腹の中(腹腔内)や足の付け根(鼠径部)に引っかかったままになる先天性奇形です。体内の高い温度に晒され続ける停留精巣は、正常な精巣に比べて将来的に腫瘍化(悪性化)する確率が大幅に跳ね上がります。停留精巣の摘出には開腹手術が必要となるため、去勢前の触診検査が極めて重要です。