「普段からよく寝る動物だから」と見過ごされがちですが、睡眠パターンの急激な変化は重篤な疾患の初期症状であることが珍しくありません。特に警戒すべき猫寝すぎ病気のサインと、単なる休息との境界線を正しく把握しておく必要があります。
健康的な睡眠であれば、食事の気配や大好きなオモチャの音に素早く反応し、目覚めた後は毛づくろいや排泄を普段通り行います。しかし、以下のような猫体調不良寝方が見られる場合は、速やかな動物病院への受診が求められます。
- 呼びかけや物音に一切反応せずぐったりしている:脱水、重度の貧血、低血糖、感染症による高熱などの疑い。
- うずくまったまま動かず食欲・飲水量が落ちている:急性膵炎、消化器疾患、あるいは猫伝染性腹膜炎(FIP)など。
- 寝る時間が増えたと同時に水を飲む量が激増した:高齢猫に極めて多い慢性腎臓病や糖尿病の典型的シグナル。
- 頭を壁や家具に押し付けるようにして寝ている(ヘッドプレッシング):脳腫瘍や肝性脳症など神経系の重大な異常。
- 呼吸が浅く速い、または開口呼吸をしながら横たわっている:胸水貯留、心不全、重度の呼吸器疾患による緊急事態。
さらに近年では、住環境のストレスや加齢性変化による猫の睡眠障害も報告されています。夜間に甲高い声で鳴き続けながら徘徊する、昼夜が完全に逆転して落ち着きを失うといった症状は、甲状腺機能亢進症や認知機能不全症候群(猫の認知症)の代表例です。