ネット上では時折、「まるひろ南浦和店は売上が激減して倒産寸前だったのではないか」といった極端な噂が囁かれることがありますが、これは明確な誤解です。
丸広百貨店全体の財務体質および事業戦略を俯瞰すると、同社は埼玉県内において極めて強固な財務基盤と地域信頼を保持しています。現在の丸広百貨店 店舗一覧(川越本店、飯能店、東松山店、入間店、上尾店など)を見てもわかる通り、同社は地域ごとの特性に応じた選択と集中を進めてきました。南浦和店のクローズは、企業全体の経営破綻によるものではなく、不動産の老朽化に伴うリスクヘッジと投資配分の最適化という経営判断によるものです。
百貨店業界全体が直面する「衣料品離れ」「中間層の購買力変化」というメガトレンドの中で、賃料収入と直営売上のバランスを維持しながら築40年以上のビルを単独維持することは、いかなる大手流通グループであっても極めて困難な選択でした。南浦和店の幕引きは、時代の構造変化を先取りした冷静な経営判断の結果であったと言えます。