マシュー南の成功を語る上で欠かせないのが、藤井隆の本業たる表現力と、楽曲『ナンダカンダ』に代表される音楽的スキルの高さだ。浅倉大介プロデュースによるポップサウンドに乗せて「やりたいことやるべきよ」とポジティブなメッセージを弾けさせたあの名曲は、単なる芸人の企画ソングを超え、平成を象徴するアンセムとなった。
芸人が音楽を本気で遊ぶ。この流儀を確立したことで、日本のテレビ業界における「お笑いタレントの立ち位置」は大きく広がった。マシュー南が見せた無軌道に見えるセルフプロデュース力は、後進のお笑いタレントやアーティストたちに多大な影響を与え続けている。