ネット心理学やメディア論を専門とする大学教授は、この現状を強く危惧している。「子どもが消えたという極限状態において、親御さんはどんな微かな希望にもすがりたくなります。そこに『霊視で見えた』などと近づく行為は、精神的な搾取に他なりません」。
実際、過去の行方不明事件でも、ネット上の霊能者を信じ込んだ家族が多額の鑑定料を騙し取られたり、的外れな指摘によって人間関係を破壊されたりする二次被害が報告されている。周囲がどれだけ「騙されるな」と説得しても、精神的に追い詰められた当事者には届かないことが多い。孤立無援の淵に立たされた家族を、ネットの闇がさらに追い詰めていく。