タブレット端末と生成AIが一人ひとりに最適化されたカリキュラムを提供する令和の教室。そこで意外な壁となっているのが、「言葉のニュアンス」だ。AIは数式を解くのは得意だが、人間が直感的に抱く「元素と原子って、結局同じものを指しているんじゃないの?」という素朴な疑問に対して、時に教科書通りの冷たい回答を返してしまう。
現場の教員からは「言葉の定義をあやふやにしたまま進むと、高校化学の段階で完全にドロップアウトしてしまう」との懸念が上がっている。知識の詰め込みではなく、概念をどう脳内にマッピングするか。その試金石が、この二つの言葉の整理なのだ。