ホールの枠を超えた多様性こそが、この場所の真骨頂と言える。敷地内には本格的な能舞台を備えた「伝統芸能伝承館」が配置されており、能楽や狂言、邦楽などの伝統芸能を心ゆくまで堪能できる環境が整っている。敷居が高いと思われがちな伝統文化に親しむ絶好の機会を提供しているのだ。
さらに、春の訪れとともに開催される「倉敷音楽祭」では、メイン会場として重要な役割を担う。国内外から一流の演奏家が集結し、クラシックや邦楽、現代音楽が街じゅうに響き渡る。多目的な集会室や展示室も備えたこの複合文化施設は、プロの公演だけでなく市民の発表の場としてもフル回転しており、地域の芸術文化の層を確実に厚くしている。