阿部寛と並び、『MEN'S NON-NO』のアイコンであった風間トオルの歩みも極めて興味深い。彼もまた、トレンディドラマ全盛期において爽やかな魅力で脚光を浴び、その後はサスペンスドラマや舞台、バラエティ番組まで多岐にわたる活躍を見せた。貧困を生き抜いた壮絶な幼少期の体験を飄々と語るタフな素顔は、モデル時代の洗練されたイメージとのギャップで多くの視聴者を魅了した。
彼ら二人が打ち立てた「男性ファッション誌のトップモデルが俳優に転身し、息の長いキャリアを築く」というモデルケースは、その後のエンターテインメント業界における黄金ルートとなった。谷原章介、東出昌大、坂口健太郎、成田凌、宮沢氷魚……挙げれば切りがない後輩モデルたちの活躍は、すべて初代モデルたちが切り拓いた荒野の上に成り立っているのだ。