創刊当時の『MEN'S NON-NO』で、彼が見せた存在感はまさに異次元だった。創刊号の表紙に抜擢されて以来、前人未到の43号連続で表紙を飾るという金字塔を打ち立てる。名実ともに看板ファッションモデルとして君臨し、当時のバブル景気に沸く日本中で熱狂的な人気を博した。
しかし、スポットライトの裏側には若き日の葛藤が存在していた。ただ服を着てカメラの前に立つだけでなく、光の角度や生地の質感を表現するポージングを独学で探求。一方で、自分の外見ばかりが消費されていく状況に強い危機感を抱いていた。どれほど人気を集めようとも、彼は自分自身を冷静かつ客観的に見つめ続けていたのだ。