ここで冷静に捉えるべきは、都市機能の更新において、同社のような「権利調整に踏み込む企業」が存在しなければ、日本の都市部は老朽化した空き家や権利不明の土地で埋め尽くされてしまうという構造的現実です。 東京23区内であっても、大正・昭和初期に設定された借地関係が解消されないまま放置され、防災上極めて危険な木造住宅密集地域(木密地域)として残されている場所が数多く存在します。地震時の火災延焼リスクや緊急車両の進入不可といった都市問題を解決するためには、誰かが権利者全員と膝を突き合わせ、等価交換や立ち退き料の支払いを経て土地を一つに束ねる必要があります。 大手不動産デベロッパーは、自社ブランドが傷つくリスクを恐れ、こうした泥臭い権利調整交渉には直接手を出しません。そのため、メトロス開発のような専門企業がリスクを取って権利を集約し、更地化・整地化した段階で大手デベロッパーやハウスメーカーに卸すという役割分担が業界内で定着しています。 「地上げ」という言葉には悪のイメージが付きまといますが、実際には「都市の防災性向上と資産価値再生を担う裏方の役割」を果たしている側面があり、単なる悪質業者として片付けるのは一面的な見方に過ぎません。
メトロス開発「地上げ屋」の噂は本当か?土地買収と評判の真相
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