放送から年月を経てもなお、国内の主要レビューサイト(Filmarks等)において本作は星4.5以上という驚異的なアベレージを維持しています。SNSやドラマコミュニティに寄せられた視聴者のリアルな投稿を分析すると、その熱狂には単なる「ミステリーの面白さ」を超えた確かな理由が存在します。
「第5話のラストで犯人を刺そうとする被害者の婚約者と、それを止められない中堂さんの姿にLemonが重なった瞬間、呼吸が止まるかと思った」「医療モノ特有のお説教臭さが一切ない。解剖医たちがサンドイッチを食べながら遺体の話をする日常の描写に、命のリアルを感じる」といった声がネット上では多数見受けられます。
ドラマ批評家の間でも、本作のリアリズムは高く評価されています。日本における解剖率の低さ(先進国の中でも極めて低い変死体の解剖実態)や、労働現場における過労死問題、女性軽視の風潮といった重層的な社会病理を、エンターテインメントの枠組みを壊さずに描き抜いた手腕は、従来の1話完結型刑事・医療ドラマの文法を塗り替えました。