本州の幹線道路沿いにある一般的な道の駅とは、この施設の持つ意味合いが大きく異なる。本土のように自家用車が絶え間なく行き交う場所ではないからこそ、ここでは「人と人との濃密な交流」が意図的にデザインされているのだ。
船が港に着くたびに、島民たちが新鮮な作物や手作りの工芸品を持ち寄る。そこへ、鹿児島県三島村の雄大な自然を求めてやってきたバックパッカーやハイカーが合流する。待合所であり、カフェであり、島のよろず相談所でもある。暮らしそのものが優しく息づくこの空間は、訪れる者にとって「第二の故郷」のような温かさを醸し出している。