フリーメイソンをはじめとする実在の友愛団体に所属する会員の手記や公式インタビュー、公開された活動報告書からは、ネット上の過激なイメージとは全く異なる日常の風景が浮かび上がります。
実際にロッジの集会に参加した会員たちの証言によると、毎月のミーティングで議論されるのは「地域の児童養護施設へどのような遊具を寄贈するか」「次のチャリティバザーの予算をどう配分するか」といった極めて地道な社会奉仕の計画です。入会儀礼では伝統的なエプロンを着用し、象徴哲学を学ぶ厳粛なセレモニーが行われますが、これは「個人の人格陶冶(自己改善)」を促すための演劇的ワークショップに近く、国家転覆や世界支配の密議とは無縁です。
ネット上では「入会すれば莫大な富や権力が手に入る」という誤解が散見されますが、会員の多くは「年会費とチャリティの寄付金を払い、ボランティア活動に汗を流す真面目な社交クラブ」と口を揃えます。謎に包まれた儀式性のみが切り取られ、外部の過度な妄想を掻き立てているのが現場のリアルな姿です。