神社仏閣巡りのブームに伴い、「明福寺で御朱印はいただけるのか」という疑問がネット上で頻繁に交わされています。しかし、ここに訪れる前に必ず知っておくべき決定的な理由が存在します。
明福寺が属する浄土真宗本願寺派をはじめとする真宗諸派では、基本的に一般的な記念・参拝証明としての御朱印の授与を行っていません。これは寺院側の不親切によるものではなく、親鸞聖人が説いた「他力本願」という厳格な教義に基づいているためです。他宗派における御朱印は、もともと信徒が写経を寺院へ納めた証(納経印)であり、現世利益や故人の追善供養の功徳を願う性質を持ちます。しかし、浄土真宗では阿弥陀如来の本願によってすでに救われているという教えに立つため、自らの善行によって功徳を積むという観念を持たず、納経や朱印の授与を行わない方針が確立されているのです。
したがって、朱印帳を手に訪問しても「御朱印はお断りしております」と案内されるのが通例です。ただし、近年では参拝記念の法語カードや参拝記念スタンプを用意している寺院も一部に見られます。寺院を訪れる際は、朱印集めを主目的にするのではなく、静かに本堂で阿弥陀如来に手を合わせ、法語に触れる時間を持つ姿勢が求められます。