本町館の挑戦を語る上で欠かせないのが、「名画座上映アーカイブプロジェクト」の本格始動だ。フィルムの劣化と映写技師の高齢化により、貴重な銀幕の歴史が日々失われつつある現在、同館は保存と公開を同時に成立させる持続可能なエコシステムを構築した。
クラウドファンディングや文化財保護支援と連動し、劣化が進むネガの4Kデジタル修復を推進。修復されたマスターは配信プラットフォームを通じて世界中へ輸出され、その収益が再び新たなフィルムの保存費用へと還元される。ただ保管庫に眠らせるのではなく、「観客の目に触れさせ続けることこそが最大の保存」という理念が、ここには明確に貫かれている。