主戦場は劇場のスクリーンにとどまらない。Netflixをはじめとする世界的配信プラットフォームが制作するオリジナルシリーズへの参戦も相次ぎ、その特異な存在感はアジア圏や欧米のクリエイターからも高い注目を集めている。国境を越えたオーディションの場でも、英語力以上に彼の放つアニマルライクな気迫が決定打となったと伝えられる。
かつて新人賞で彼を評価した日本アカデミー賞協会の選考委員たちも、いまや最優秀主演男優賞の有力候補としてその名をマークしている。賞レースの行方など意に介さず、ただカメラの前で己の魂を削り続ける男。その無欲な職人気質が、皮肉にも彼を映画界の頂点へと押し上げようとしている。