ホイットニー版「I'm Every Woman」が誕生した背景には、映画『ボディガード』への出演と、彼女自身のキャリアにおける重要な転換点がありました。
1980年代にデビューし、「Saving All My Love for You」や「I Wanna Dance with Somebody」などのヒットを連発して一躍世界の歌姫となったホイットニー・ヒューストン。彼女にとって映画初出演にして主演を務めた『ボディガード』は、演技者としての真価が問われる大勝負でした。
同作のサウンドトラックを制作するにあたり、ホイットニー本人が強く熱望したのが、敬愛するチャカ・カーンの「I'm Every Woman」を歌うことでした。少女時代からチャカの音楽に親しみ、かつてはバックコーラスとしてキャリアを磨いていたホイットニーにとって、この曲は自らのルーツそのものだったのです。映画の大成功とともに、主題歌「I Will Always Love You」に続くシングルとしてリリースされた本作は、ホイットニーの代表曲として不動の地位を確立しました。