ジャンルという枠組みで捉えたとき、この楽曲の立ち位置は実にユニークだ。洗練された都会派サウンドの象徴であるAORの頂点に君臨する一方で、心地よいグルーヴを携えたヨット・ロックの文脈でも再評価が進んでいる。さらには、ボズの出自である泥臭いリズム&ブルースの感覚が、エレガントなブルー・アイド・ソウルとして結実している点も見逃せない。
単一のスタイルに閉じこもらないハイブリッドな音楽性こそが、この曲に時代を風化させないタフさを与えている。西海岸の風とメンフィスの魂、そして都会的な哀愁が絶妙なバランスで溶け合っているからこそ、ジャンルの垣根を超えて世界中のリスナーを魅了し続けることができる。