音楽史において「孤独の否定」をテーマにした名曲は数多く存在するが、デヴィッド・ゲッタ(David Guetta)が手掛けた同名異曲の存在も無視できない。ダンスフロアを揺るがすEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の重厚なビートと、アコースティックな内省のアンセム。一見すると対極に位置するふたつの表現は、奇妙な形で共鳴し合っている。
フェスティバルの大群衆が夜空の下でひとつになる瞬間と、自室でヘッドフォンを耳に当てて静かに涙を流す瞬間。表現の手法こそ違えど、人々が音楽に求める「救済」の本質は驚くほど一致している。ポップとダンスミュージックというジャンルの境界線が溶解し続ける現代において、このふたつの楽曲が持つメッセージ性は、カルチャーの交差点として再評価の機運を高めている。