近年制作されたスポーツドキュメンタリー番組では、リングを降りた二人の現在の関係性にもスポットが当てられている。かつて命を削り合って戦った宿敵同士が、穏やかな表情で当時を振り返り、時に笑顔で談笑する姿は、多くの視聴者の涙を誘った。
番組内で藤波は「長州がいなければ、自分はここまで強くはなれなかった」と語り、長州もまた「藤波という高い壁があったからこそ、俺は革命を起こせた」と応じる。激動の時代をともに駆け抜けた戦友としての言葉には、虚飾のない重みが宿っている。この映像作品は、プロレスが単なる格闘技ではなく、二人の人間の人生が交錯した極めて濃密な人間ドラマであることを証明した。