今でこそ落ち着いた大人の女性として確固たる地位を築いているが、その芸能活動の出発点は意外なものだった。1980年代後半、伝説的なアイドルグループ「クィーン・ビー」のメンバーとしてデビュー。スポットライトを浴びて歌い踊る日々を経験している。
しかし、彼女の真価が発揮されたのは、ステージから芝居の舞台へと軸足を移してからだった。アイドルの枠を軽やかに飛び越え、小劇場や単館系映画で着実に演技力を研ぎ澄ませていく。華やかな脚光に甘んじることなく、泥臭く役柄と向き合い続けた下積み時代があったからこそ、表面的な美しさだけに頼らない、芯の通った表現力が培われたのだ。