名脇役として昭和から平成のエンターテインメント界を駆け抜けた小松正一さんの原点は、日本映画の巨星・三船敏郎さんが創設した名門「三船プロ養成所」にありました。徹底した現場主義と泥臭いリアリズムを叩き込まれた小松さんは、若手時代から骨太な存在感を放ち、業界関係者の間で早くからその演技力が高く評価されていました。
ここで改めて、小松正一さんの基本プロフィールとこれまでの足跡を整理します。
三船プロ養成所時代には、後に日本を代表する個性派俳優となる寺島進さんと同期として苦楽を共にしました。下積み時代の厳しい稽古を分かち合った仲間との絆は極めて強固で、寺島さんは小松さんのことを「戦友であり、何でも話せる無二の親友」として生涯敬愛していました。派手な主役タイプではなくとも、画面の隅でピリッとした緊張感やクスッと笑えるユーモアを漂わせる小松正一さんの確かな演技力は、多くの名監督やプロデューサーから絶大な信頼を集めていたのです。