外部から見ると「名の知れた甲子園常連校出身者で固められたエリート集団」という先入観を持たれがちですが、実態は大きく異なります。明星大学野球部の強みは、いわゆる「素材型の未完の大器」を見出し、4年間で化けさせる育成力にあります。
高校時代は故障に泣いた選手、あるいは控え投手だった選手が、専門的なウエイトトレーニングとフォーム改善によって急速に球速を伸ばし、最上級生でエース格にのし上がる事例は珍しくありません。高校時代の知名度や実績だけに依存しないフラットな選手起用が行われていることは、多くの部員が証言しています。
また、学業との両立(デュアルキャリア)に対する意識の高さも特筆すべき点です。単位取得や授業出席を疎かにした選手には厳格な指導が入り、文武両道を実践していなければ公式戦のグラウンドには立てません。こうした規律正しさが、卒業時に大手企業や公務員、教員への就職を多数実現させている背景にあります。