カメラの向こう側で見せる圧倒的な親しみやすさ。それこそが彼の代名詞だった。共演者やスタッフの誰もが口を揃えるのは、現場における気配りの細やかさだ。どんなに過密なスケジュールであっても周囲への配慮を怠らず、現場に笑い声をもたらすムードメーカーであり続けた。
だが、その陽気なキャラクターの根底には、表現に対する並々ならぬストイックさが秘められていた。台本を徹底的に読み込み、演じる人物の生い立ちや心理の機微を緻密に構築する。豪快に見えて誰よりも繊細。その二面性こそが、視聴者の心を揺さぶる芝居の源泉となっていたのだ。