スクリーン上では無骨で荒々しい役柄を数多く演じた夏八木勲さんですが、私生活では家族を誰よりも大切にする温厚な家庭人でした。長年連れ添った妻は、多忙を極める俳優活動を陰ながら支え、自宅のあった鎌倉の地で穏やかな時間を共に過ごしました。
末期がんの診断を受けてからも、妻をはじめとする家族は夏八木さんの「最期まで俳優であり続けたい」という強い意思を尊重。病院の無機質なベッドではなく、住み慣れた自宅で穏やかに過ごせるよう献身的なサポートを続けました。
息を引き取る瞬間も家族に見守られながらの旅立ちでした。現在も遺族によってその名誉と思い出は大切に守られており、映画祭の追悼上映や回顧展が開催されるたび、家族や関係者から温かいエピソードが語り継がれています。