大覚寺を初めて訪れるファンに向けて、効率よく名シーンの現場を網羅できる聖地巡礼ルートを紹介しよう。所要時間はじっくり巡って約90分から2時間ほどだ。
まずは表門をくぐり、宸殿へ。白砂が広がる庭園と格調高い建物は、大名屋敷の対面シーンや城内として多用された場所だ。ここから鶯張りの回廊を進み、細部まで精緻に作られた木造建築の美しさを堪能したい。足元から響く静かな木鳴りは、時代劇の静寂感を肌で実感させてくれる。
続いて、建物の外に出て大沢池の散策路へと向かおう。竹林越しに見える心経宝塔や、池の水面に映る四季折々の風景は、数々のアクションや道中シーンのロケ地そのものだ。池の北側から宸殿方面を臨む構図は、歴代の撮影監督たちが愛した「鉄板のカメラアングル」である。ベンチに腰掛け、風の音を聞きながら作品の世界に没入する時間は、何物にも代えがたい。